三井住友建設、安定品質・高速施工・省力化を実現する「スクライム-サット工法」の開発に着手
<日本経済新聞より引用>
https://www.nikkei.com/article/DGXLRSP457356_V10C17A9000000/?au=11
-躯体構築から内外装仕上げまで1フロアを最短4日で施工-
三井住友建設株式会社(東京都中央区佃二丁目1番6号 社長 新井英雄)は、株式会社サトコウ(新潟県上越市藤巻6番55号 社長 佐藤憲二)と、高層・超高層鉄筋コンクリート(RC)造の建築物において、躯体構築から内外装仕上げまでを1フロア最短4日での施工を可能にする「スクライム-サット工法」の共同開発に着手しました。
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■開発の経緯
当社は、高層・超高層集合住宅の躯体構築において、工場生産したプレキャストコンクリート(PCa)部材を用いた施工法「スクライム、スクライム-H工法」と、労務の平準化・品質管理の合理化・工期短縮などを目的としたシステム工法「DOC(one Day One Cycle)工法」を組み合わせて1フロアを最短3日で施工しています。一方、サトコウは現場で組み立てるだけの鉄骨造内外装仕上げユニット「SSUT(サット)工法」を自社工場で製作・販売しています。
当社の「スクライム、スクライム-H工法」では、躯体構築後の様々な内外装仕上げ作業を現場で行っているため生産性の向上が難しく、サトコウの「SSUT工法」では、構造的な制限により適用が最大8階までと両者にそれぞれの課題がありました。
そこで、両社の工法を融合させることにより、それぞれの利点を活かしつつ課題を克服する「スクライム-サット工法」の共同開発に着手しました。
■本工法の特徴
本工法は、当社のRC躯体の高速施工法である「スクライム、スクライム-H工法」と、サトコウの「SSUT工法」を本工法に向けて改良した内外装ユニットモジュール「スクライム・ボックス」を組み合わせた画期的な建築施工方法「スクライム-サット工法」です。
高層・超高層RC造の建築物において、躯体構築から内外装仕上げをモジュール化することにより、今後人手不足が予想される現場での省力化が図れ、高所での作業が少なくなり安全性を高めることができます。加えてほぼ全ての部材が工場生産のため、工期短縮だけでなく建築廃棄物の大幅削減や品質を向上させることもできます。
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■今後の展開
現在、品質や施工性の確認など実用化に向けて、当社の技術研究所(千葉県流山市)において実物大模型による試験施工を実施中です。
インバウンド(訪日外国人客)によってニーズが高まるビジネスホテルや、ますます高度化、多様化していく社会のニーズにお応えできるようさらなる技術開発を進め、より付加価値の高い建物づくりに努めてまいります。