消費税増税、肯定的は少数派
(株)プラネット(東京都港区)はこのほど、消費税増税に関する意識調査を行い、その結果を発表した。
今年10月に予定されている消費税率引き上げに対してどう思いますか?(複数回答)では、「関心がある」が最も高く77.0%。すべての人に関わる増税なので当然ながら高い数値となった。次いで、「できれば見送りしてほしい」が61.3%、「絶対やめてほしい」が46.4%。すでに決定事項とはいえ、「できれば見送りしてほしい」「絶対やめてほしい」と思う人も少なくないことがわかる。「良いことだ」と肯定的に考えている人は少数派だった。
しかし、職業別でみると考え方に違いが表れた。「関心がある」に対して“そう思う”と答えた人が、全職業のうちで最も多かったのが定年退職者。定年退職者は、「良いことだ」と思う回答が全職業中最も高く、逆に「絶対やめてほしい」という回答は最も低くなっている。年金生活者が多いことを思うと意外な気もするが、他の職業に比べ肯定的に受け止めていることがうかがえる。
また、「良いことだ」が高く、「絶対やめてほしい」が低いという同様の傾向が見られたのは、富裕層の「会社役員・経営者」だった。一方で、「できれば見送りしてほしい」が最も高かったのは「専業主婦(主夫)」。消費税増税は家計を直撃する問題なので、「見送りしてほしい」は主婦の切実な思いであると想像できる。
消費税率が上がったら日用品の買い方や使い方を変えるかどうか(複数回答)では、「買うアイテムは変えずに、セールやポイントサービスなどを利用し、なるべく安いときに買うようにする」という考えが最も多く59.7%。次いで「これまでより低価格のアイテムを買うようにする」が45.9%、「買うアイテムは変えずに、なるべく使用量を減らすようにする」が37.5%、「これまでどおり、買うアイテムも、使用量も変えない」は24.5%だった。
ほかにも増税対策として、「新車を購入予定なので、税率がアップするまでに納車する予定。」(男性・40代)、「行きたい旅行は10月前までに前倒しでしようと考えています。」(女性・50代)、「家のリフォーム、エアコン買い替え、海外旅行など、金額の大きなものを計画的に進めている。」(男性・60代)など、大きな支出の前倒しを計画している人も少なくないようだ。
ニュース情報元:(株)プラネット